古代中国でつくられた季節区分法が『二十四節気』です。
1年間の気候の推移を知るための定められたものです。
1年間の太陽の位置を24等分し、その区分となる日に天候や自然と変化をわかりやすく表す名前を付けられたものです。
中国古代文明の発祥地である黄河流域地方の季節をもとに作られたそうです。
その二十四節気の中の22番目の節気である『冬至(とうじ)』についてわかりやすく説明します。
二十四節気の『冬至』とは、いつ頃?
『冬至』は前述の通り二十四節気の22番目の節気です。
太陽が黄経二百七十度の点を通過する時をいいます。
新暦の十二月二十二日~二十三日頃です。
二十四席の『冬至』2022年はいつ?
2021年の二十四節気『冬至』は、12月22日(木)6時48分(中央標準時)
※中央標準時とは、日本で用いられる標準時
二十四節気の『冬至』ってどんな時期?
太陽が赤道以南の南半球の最も遠い点に行くため、北半球では太陽の高さが一年で最も低い位置になります。
そのため、昼が一年で一番短く、夜が一番長くなります。
二十四節気の『冬至』の過ごし方
冬至の風習
ゆず湯
寒さも厳しくなります。
昔から、当時の日は小豆粥やかぼちゃを食べたり、ゆず湯に入る風習があります。
冬至にゆず湯につかる風習は、江戸時代から続いていると言われています。
体を温め、血行をよくし、風邪をひきにくくする効果が期待できるとのこと。
冬至に食するとよい食べもの
「冬至」の日に最後に『ん』のつくものを食べると、健康で長生きできると言われています。
今でも続いている風習です。
代表的なのは”なんきん(かぼちゃ)”です。冬至カボチャとも言われます。
また、なんきん、にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)の7種類は冬の七種といわれています。
大晦日
12月末日は大晦日です。
一年の締めくくりです。
12月末日は、大晦日。”おおつごもり”と呼ばれるそうです。
大晦日の夜は、年神様をお迎えするために、一晩寝ずに年越し蕎麦を食べるなどして起きていたそうです。
深夜0時になると、お寺では除夜の鐘が撞かれます。
鐘の音が百八つ鳴ります。
これは、月の12、二十四節気の24、七十二候の72をすべて足した数字だそうです。
二十四節気『冬至』、旬の食べ物
フグ | フグは、”てっさ”といって薄切りの刺身で食されたり、”てっちり”という鍋料理で食べられます。 毒のあるフグを「あたったら死ぬ」ということで、「テッポウ」と呼ばれたりもします。 |
アンコウ | あんこうは、見た目が少し気持ち悪く思えますが、味はとてもおいしく、鍋にしたり、煮たアンコウを酢味噌につけて食されます。 また、アンコウの肝(きも)はあん肝(きも)とよばれ、珍味とされています。 |
ゆりね | 花のように幾重にも重なっていることから、子孫繁栄の縁起物として知られるユリ属植物の鱗茎。 栄養が豊富で漢方薬としても古くから使われています。 お正月の縁起物とされています。 |
落花生 | 落花生を黒豆の代わりに、正月料理に出すという地域も少なくありません。 |
かぼちゃ | 冬至カボチャ。冬至にかぼちゃ、人参、レンコン、銀杏、キンカン、寒天、うどんの冬至七種を食べると病気にかからないと言われています。 |
柑橘系 | こたつとみかんと言えば、日本の冬の風物詩でした。 温州みかん、紀州、ぽんかん、たんかんなど。 その他、ゆず、カボス、酢橘、シークワーサーなどがあります。 |
二十四節気『冬至』、日本の行事
季節ごとに日本にはたくさんの習わし、行事があります。
「冬至」の時期の行事をご紹介します。
クリスマス
クリスマスは、もともとは、キリスト教の聖人イエス・キリストが生まれた日をお祝いするお祭りです。
寒いこの時期に太陽の光を感じされるように明るく祝う。
という意味もあるそうです。
寒い冬を吹き飛ばすような明るく楽しいクリスマスが過ごせますように。
歳の市
新年の為の年越しの準備の忙しくなる時期。
新年を迎える準備の事を「年用意(としようい)」と言われたりします。
おせち料理やしめ縄飾り、買い出しに行く事を、「歳の市に出向く」といいます。
旬の料理・・・年越しそばとおせち
大晦日には年越しそば、正月には雑煮やおせち料理。
いつもと違った食事を楽しめる時期です。
年越しそばは、「細く長く生きる」という願いが込められているそうです。
おせち料理は、雑煮以外は何も作らず休めるように、正月の三が日のごちそうを作ります。
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